ちょっとしたスペースをプライベートな空間に転換する工夫を
在宅ワークのニーズが高まりを見せるにともない、書斎も兼ねたプライベートルームを必要とするケースも目立ちつつあります。書斎がそのまま職場になることを考えれば、注文住宅でもプライベートルームの間取りには、十分こだわりをもちたいものです。もちろん趣味やくつろぎで自分の時間を楽しむためにも、プライベートルームは必要不可欠でしょう。
とはいえ立地や予算等の事情から、プライベートルームを持つほどの余裕がない方もいることでしょう。しかし諦める必要はありません。注文住宅ならではの自由な設計によって、ちょっとしたスペースでも書斎に転換することができるからです。そのためには注文住宅の間取りを検討する際に、普段は何でもないように思えるスペースに着目することが大切。そんなスペースこそ書斎に転換できるヒントが隠されています。
具体的にはどんなスペースを活用できる?
例えば階段の踊り場などが典型的です。普段は単なる通路に過ぎなかったスペースに、折り畳めるコンパクトなデスクを設置するだけで、簡易の書斎に早変わりします。キッチンと連続するダイニングも、仕事やプライベートにはピッタリな空間です。小さいお子さんのいる家庭であれば、既にダイニングテーブルが学習机や遊び場になっているケースもあるはず。
注文住宅では仕事やプライベートのスペースまで想定して、ダイニングテーブルの他にも小さいテーブルを複数設置したり、キッチンのカウンターテーブルを長めにするとよいでしょう。ダイニングが喫茶店と似たような環境になれば、ノートパソコンを開けて作業しても違和感はありません。
もっと周りの目を気にしない空間を求めるなら、屋根裏がおすすめです。天井が低い空間ならば、秘密基地のような雰囲気も味わえます。ただし屋根裏は熱がこもりやすいので、断熱や空調を工夫する必要があります。